弁護士・紀藤正樹氏が10日までに自身のX(旧ツイッター)を更新。迫田裕治警視総監が7日、大川原化工機冤罪事件の検証結果公表を受け、記者会見で謝罪したことに言及した。 迫田総監は約15秒間にわたり、深々と頭を下げて謝罪した。事件の捜査当時、報告を受けていた警察庁外事課長だったことを問われると「責任は私にもあると考える。じくじたる思いだ」と述べた。 警視庁は同日、公安部の捜査指揮系統の機能不全により違法な逮捕につながったとする検証結果を公表。行き過ぎた捜査方針を軌道修正すべき立場だった当時の公安部長ら退職者を含む19人の処分を明らかにした。最高検も検証結果を公表。消極証拠の確認が不十分で、保釈請求に柔軟に対応すべきだったとした。担当検事の処分はしなかった。 紀藤氏は「『責任は私にもある』 警視総監、会見での一問一答 大川原冤罪」と題された記事を引用し、「現場警察官トップの警視庁の迫田裕治警視総監の謝罪はある意味立派です。畝本直美検事総長の袴田事件の際の謝罪との違いがあまりにも際立ちます」とつづった。