横浜市立小学校教員の20代の男が、神奈川県警に傷害の疑いで逮捕されていたことが14日、複数の関係者への取材で分かった。県警は事件を公表しておらず、市教育委員会は神奈川新聞社の取材に「情報を確認中」としている。 関係者によると、男は交友関係のトラブルを巡って20代男性を呼び出し、車中で暴行を加えてけがを負わせたとして、12日に傷害容疑で逮捕された。 県警は事件の公表を見送った理由を明らかにしていない。横浜市教委の幹部は、県警から連絡を受けていないとして情報を確認中と説明している。 市教委は、昨年相次いで発覚したいじめ自死事案での不適切な対応や、教職員による性加害事件の裁判傍聴を妨害した問題を踏まえ、組織の抜本的な見直しに取り組んでいる。 ただ、ここ数カ月間でも、女児の下着を盗撮し動画を共有したなどとして、市立小教諭の男が性的姿態撮影処罰法違反罪で起訴されるなどしたほか、小学校の校長が電車内で女性のスカートの中を盗撮した疑いで書類送検されるなど、教育現場の信頼が揺らぐ事態が続いている。