ドジャースが苦戦中だ。ともに本拠地をロサンゼルスに置くエンゼルスと13日(日本時間14日)までエンゼル・スタジアムで行われた3連戦に全敗。今季の対戦はまさかの6連敗となり、ナ・リーグ西地区の首位の座もライバルのパドレスに明け渡した。 3戦目には大谷翔平投手(31)が先発登板し、マイク・トラウト外野手(34)と2度対戦。大谷のエンゼルス時代の盟友で、2023年に開催されたWBC決勝では9回二死無走者の場面で対決し、大谷がスイーパーで空振り三振を奪い、侍ジャパンが悲願の世界一奪回を果たした。 今回はドジャース・大谷として初対決。初回は5球連続のフォーシームから内角へのスイーパー、4回の2度目の対戦では100・7マイル(約162キロ)を外角低めに投げ込み、いずれも見逃し三振に仕留めた。 試合も最後まで白熱したが、スタンドでは事件も起きていた。米メディア「TMZスポーツ」などが14日(同15日)に伝えたところによると、その3戦目の試合中にドジャースファンがエンゼルスファンに暴行を加える事件が発生していたという。現場の模様はXに投稿され、ファン同士が口論を繰り広げる中、トラウトのユニホームを着た男性が黒いシャツを着た男性に死角から顔面を殴られ、力なくイスに倒れ込んだところ、背後に回り込んだドジャースのユニホームを着た別の男性に後頭部付近を思いっきり蹴り上げられ、さらに顔面を殴打されている様子がうかがえる。 同メディアによると、アナハイム警察署は「帽子を盗んだことが原因で始まったようだ」としているが、誰が帽子を盗ったのかは明らかにしていないという。いずれにせよ、20代半ばの男性2人が逮捕され、1人は軽犯罪法違反の暴行罪、もう一人は重い暴行罪で起訴されたという。 また、同メディアは警備員の制止で事件にこそ発展しなかったが、三塁側の客席でもファン同士が口論していたと報道。ロサンゼルスのフリーウェイシリーズはエンゼルスの圧勝に終わったが、「その醜い出来事はカメラに捉えられていた」と伝えている。