熊本県警芦北署や熊本中央署などは14日までに、建造物侵入と窃盗の疑いで、熊本市中央区白山2丁目、作業員の男(37)と同市東区長嶺南6丁目、作業員の男(47)を逮捕した。 2人の逮捕容疑は5月13日午後6時~14日午前9時ごろ、芦北町吉尾の町有施設で天井裏に張られていたケーブル計185メートル(24万円相当)を盗んだ疑い。 県警によると、現場は2020年7月の熊本豪雨で被災し、23年3月に閉所した「吉尾温泉診療所」。町民から「ドアが開いている」と情報提供を受けた町職員が巡回して被害に気付き、芦北署に通報。付近の防犯カメラ映像などから男2人を特定した。 盗まれたケーブルは熊本県内の買い取り業者に売却されていた。2人は容疑を認め、37歳の男は「生活費に充てるためだった」、47歳の男は「お金に困っていた」と供述しているという。 同診療所では水道の蛇口などの金属類も盗難被害に遭っており、署が関連を調べる。芦北町では閉校した旧海路小でも金属類の窃盗事件が発生している。