金融庁の職員になりすまして、70代女性のキャッシュカード2枚を盗んだとして、福井県の27歳の無職の男が窃盗の容疑で逮捕されました。警察は、特殊詐欺グループの受け子の可能性があるとみて、詳しく調べています。 窃盗の疑いで逮捕されたのは、福井県に住む27歳の無職の男です。 富山県警射水警察署と氷見警察署によりますと、男は7月29日、70代の女性のカード2枚を盗み取った疑いがもたれています。 射水市内のコンビニ駐車場にいた男をパトロール中の警察官が不審に思い職務質問したところ、70代女性のキャッシュカードを所持していたため事件が発覚しました。 調べによりますと、男は7月29日、特殊詐欺の犯行グループと共謀し、射水市内の70代女性の自宅に電話をかけました。 この電話では「あなたのカードが不正利用されている」「今あるキャッシュカードを射水警察署で調べたいので、専用の封筒に保管して、射水警察署に持ってきてほしい」「今から専用の封筒を持った金融庁職員を向かわせる」などとうそを告げたと見られています。 そのうえで、金融庁職員になりすました27歳男が70代女性の自宅を訪れ、女性の隙を見てキャッシュカード2枚を盗んだ疑いがもたれています。 調べに対し男は、「盗んだことに間違いない」と容疑を認めているということです。 警察は引き続き、27歳の男が受け子だった可能性があるとみて共犯者の特定や余罪の有無について捜査を進めています。