豪Aリーグ元選手の檀崎竜孔被告 故意反則による不正賭博で48万円の罰金刑 給与未払いがきっかけか

オーストラリア・Aリーグの試合で故意の反則行為により賭博で不正な利益を得た罪に問われた元選手、檀崎竜孔被告(25)に対し、メルボルンの裁判所は22日、「競技スポーツの根幹を揺るがすもの」として罰金5000オーストラリアドル(約48万円)の有罪判決を言い渡した。地元テレビの「7ニュース」などが報じた。 檀崎被告と共謀したとされる友人の学生、平山勇太被告(27)にも罰金5000オーストラリアドルの有罪判決を言い渡した。ニック・グッドイナフ判事は、有罪判決は「(他の選手らが)同じことをするのを思いとどまらせるため」と述べた。一方、懲役10年の可能性もあった中で実刑としなかった理由については「捜査に協力し、早い段階で罪を自白した」「反省している」と述べた。檀崎被告が発言する機会はなく、判決後の報道陣の問いかけにも応じなかった。 判決によると、2人は檀崎被告が試合で故意にイエローカードを受け、平山被告がオンラインのスポーツ賭博で檀崎被告や出場選手の反則カードの多さを当てることを計画。檀崎被告は所属するウエスタン・ユナイテッドの4月27日、5月9日の2試合で相手への危険なタックルなどでイエローカードを受けた。また、5月3日の試合では別の選手がイエローカードをもらったことで結果的に賭けに成功。約1万6000オーストラリアドル(約153万円)の利益を不正に得た。取り分は檀崎被告が7割、平山被告が3割だったという。 平山被告は5月22日、2日後の試合に賭けようとして賭博システムが不正を検知。賭博業者がビクトリア州警察に通報し、2人は同30日に逮捕された。檀崎被告の弁護士は今月13日の公判で、ウエスタン・ユナイテッドから期日通りに給料が支払われていなかったことが不正賭博に手を染めたきっかけと述べた。ウエスタン・ユナイテッドは財政破綻により今月、Aリーグのライセンスを取り消されている。

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