クマよけスプレー、市街地で持ち歩いたら「違法」になる? 銃刀法の対象外でも「職質リスク」札幌の弁護士が解説

今年も、クマによる人身被害が各地で相次いでいます。 北海道警は、ヒグマ被害が増えていることを踏まえ「鈴やラジオで、人の存在を知らせる」「万が一に備え、クマ撃退スプレーを携行する」などの対策を呼びかけています。 市販されている「クマ撃退スプレー」や「クマよけスプレー」の主成分は、唐辛子由来のカプサイシンです。強力な刺激物であるため、人に使用すれば危険とされます。 日本護身用品協会では、クマよけスプレーは一般的な対人用催涙スプレーよりも強力で、法規制がないことから「護身具」として販売されている事例があると指摘し、その危険性を訴えています。 一方で、クマ対策としての携帯は有効とされていますが、どこまでが許されるのかと不安を抱く人も少なくありません。 弁護士ドットコムにも相談が寄せられました。相談者は子どもとレジャースポットを訪れる予定ですが、その地域は行政が「クマ出没」を呼びかけている場所。 専用ホルダーに入れ、腰に装着するつもりですが、上着に隠れることもあるといいます。普段は持ち歩かず、自宅で保管しているとのことですが、それでも職務質問を受けた場合に逮捕される可能性があるのか、不安を感じているそうです。 では、クマよけスプレーの携帯はどこまで許されるのでしょうか。猟銃所持許可取り消し訴訟の原告代理人で、クマ問題にくわしい中村憲昭弁護士に聞きました。

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