巡業をサボって爬虫類イベントへ…! 元幕内・照強「故人名義で駐車標章偽造か」現役時代からの怠け癖

「偽造した標章をコピーして使っていました。すぐに運転できるので便利で楽だった」 逮捕された元力士は、警察の取り調べに対しこう供述し容疑を認めているという。 警視庁本所署が8月18日に偽造有印公文書行使の疑いで逮捕したのは、東京都墨田区に住む自称・格闘家の鈴木翔輝容疑者(30)だ。鈴木容疑者は照強の四股名で活躍した元力士。最高位は前頭3枚目で昨年3月に引退した。照強は取り締まり対象から外れる「駐車禁止除外指定車標章」を偽造し、違法駐車を繰り返していたとされる。 「逮捕容疑の事件は昨年7月21日の夜に起きました。照強は自宅マンション前の路上に、偽の標章をダッシュボードに置いて自分の車を停めていたようです。翌日に近隣住民から違法駐車の通報を受けた警察が調べると、標章には偽造防止のホログラムがなかったとか。 さらに標章の名義は故人の男性で、有効期限の日付も書き換えられていたそうです。照強には自宅近くの駐車場を利用した形跡がなく、偽の標章で違法駐車を繰り返していたとみられます。偽造標章はカラーコピーされていました」(全国紙社会部記者) ◆口にガムテープ 兵庫県出身の照強は阪神・淡路大震災が起きた’95年1月17日の生まれで、師匠が「強くなって被災地を照らしてほしい」という願いから四股名をつけた。身長169㎝でスピード感溢れる取組が人気だった小兵力士。一方で、現役時代から怠け癖が有名だったという。 「話好きのお調子者で、先輩力士から『おしゃべり禁止』と口にガムテープを貼られたこともあります。怠け癖があらわになったのは’22年10月です。照強は同月に群馬県桐生市で行われた巡業を『扁桃の腫れによる発熱』を理由に休みます。しかし報道(『週刊文春』同年12月15日号)により、東京ビッグサイト(江東区)で行われた爬虫類イベントに参加していたことがわかったんです。 照強は自宅でヘビやトカゲを飼うほどの爬虫類好きとして有名。イベントには照強の友人が出店しており、2人で写っている画像がツイッター(現X)に投稿されました(現在は削除)。日本相撲協会は巡業をサボった照強を厳重注意。照強は、巡業直後に行われた11月場所を15戦全敗という散々な成績で終えました」(相撲協会関係者) 爬虫類イベント見たさに巡業をサボり、偽の標章を作り違法駐車……。師匠の願いが込められた四股名が泣く行動だろう。大の相撲ファンで、元神奈川県警刑事の犯罪ジャーナリスト・小川泰平氏が語る。 「今は駐車監視員が頻繁に見回りをしています。偽の標章を置いたからといって、違法駐車が見逃されると考えること自体が間違っている。しかも標章には個別の登録番号が明記されているので、偽造はすぐにバレます。相撲の世界だけで生きてきたためなのか、世間知らずと思われても仕方ないでしょう。身体の小ささをものともせず頑張っていた力士なので、残念でなりません」 8月20日に行われた送検で、照強は護送車の後部座席で終始うつむいていた。

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