新浪剛史氏 サントリーHD会長辞任 “物言う経営者”として話題に 「45歳定年制」、ジャニーズ…

サントリーホールディングス(HD)が2日、都内で緊急記者会見を開催した。サントリーHD会長の新浪剛史氏(66)の辞任を発表した。新浪氏は“物言う経営者”としてその発言が度々注目されてきた。 捜査関係者によると、新浪氏については福岡県警が8月末に違法薬物事件をめぐって都内の自宅を家宅捜索していた。7月に違法薬物事件で逮捕された男の捜査の関連で、新浪氏が関係先として浮上。本人は関与を否定し、違法薬物も見つかっていないという。 新浪氏は神奈川県横浜市出身。慶大卒業後の1981年に三菱商事に入社。91年に米ハーバード大の経営学修士号(MBA)を取得。2002年にローソン社長CEOに就任し、11期連続で営業増益を達成。14年に創業家出身者以外で初めてサントリーHD社長に就任した。今年3月に鳥井信宏氏の社長就任に伴い、会長に就任した。新浪氏は経済同友会代表幹事も務めている。 新浪氏は、“物言う経営者”として積極的に発言してきた。23年にはジャニーズ事務所のジャニー喜多川元社長による性加害問題を受け、事務所の対応を「真摯に反省しているのか大いに疑問だ」と批判。「ジャニーズ事務所のタレントを起用することは、チャイルド・アビューズ(子に対する性加害)を認めることであり、国際的には非常に非難の的になる」と発言した。 また、21年には経済同友会の夏季セミナーで「45歳定年制」を提言し、物議を醸した。新浪氏はその後、「定年という言葉を使ったのは、ちょっとまずかったかもしれない」と反省した上で、「45歳は節目で、自分の人生を考えてみることは重要だ。スタートアップ企業に行こうとか、社会がいろんなオプションを提供できる仕組みを作るべきだ。『首切り』をするということでは全くない」と述べた。

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