有料動画サイトの未納料金名目で現金をだまし取ったとして、警視庁と愛知県警の合同捜査本部は10日、詐欺の疑いで、職業不詳の樋口拓也容疑者(37)=大阪府豊中市=を再逮捕した。捜査本部は、樋口容疑者が詐取金のマネーロンダリング(資金洗浄)組織の幹部だったとみている。 警視庁捜査2課によると、樋口容疑者は25都府県の約180人が詐取された特殊詐欺の被害金7億円超のほか、「ルフィグループ」による広域強盗事件の被害金を資金洗浄した疑いもあるという。捜査本部は樋口容疑者が「匿名・流動型犯罪グループ」(トクリュウ)の中核メンバーでもあったとみて、組織の実態解明を進める。 再逮捕容疑は仲間らと共謀し、令和5年3~6月ごろ、有料動画サイトの未納料金などの名目で、新潟や神奈川など5県の50~80代男女6人から現金約9千万円をだまし取ったとしている。