SNSで大麻などの違法薬物を密売していたとして、麻薬特例法違反などの罪に問われている男女2人に対する判決公判で、鹿児島地裁は懲役と罰金200万円などの実刑判決を言い渡しました。 判決を受けたのは逮捕当時、姶良市東餅田の無職・有村仁被告(26)と、元交際相手で同居していた無職・鈴木二葉被告(27)です。 判決によりますと2人は2022年8月以降、SNSで大麻やMDMAなどの違法薬物の密売を繰り返し、また住居とは別の霧島市のアパートに乾燥大麻1500グラムあまりを所持していたなどとして、麻薬特例法違反や大麻取締法違反などの罪に問われていました。2人は約1230万円の不法な利益を得ていたということです。 10日に鹿児島地裁で開かれた判決公判で、小泉満理子裁判長は、「多種多量の薬物を自宅とは別の拠点に備え、秘匿性の高いSNSを客との連絡で用いていた」としました。そして「違法薬物の害悪を社会に大きく拡散させ、犯情は悪質」として有村被告に懲役6年と罰金200万円、鈴木被告に懲役4年6カ月と罰金150万円の実刑判決を言い渡しました。