フランスで反政府デモ、道路封鎖 ルコルニュ新首相に打撃

【パリ共同】フランス全土で10日、大規模な反政府デモがあり、参加者らが各地で道路を封鎖するなどした。政府が進める緊縮予算やマクロン大統領への反感が背景にある。10日に就任したばかりのルコルニュ新首相にも打撃となった。 「全てを封鎖しよう」とのスローガンを掲げる反政府運動は数カ月前に交流サイト(SNS)上で始まり、徐々に勢いを増している。バイル首相(当時)が7月、2026年予算案に438億ユーロ(約7兆5500億円)規模の財政再建策を盛り込むと発表したことに強く反発。9月10日のデモ実施を呼びかけていた。 内務省によると、10日夕までに約17万5千人が参加。約550カ所で集会が開かれ、約260カ所の道路などが封鎖された。治安部隊と衝突し、計約470人の逮捕者も出た。特にパリ、西部レンヌやナントで緊張が高まったとしている。 フランスでは23年、100万人以上を動員した政府の年金制度改革に反対するデモがあったが、今回はそれと比べると現段階で比較的小規模にとどまっている。

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