ネパールで8日、国民がソーシャルメディアを使用することを禁止する措置に端を発した抗議行動が起き、抗議者と警察の衝突に発展した。 複数の政治家の自宅が破壊され、政府庁舎や議事堂が放火された。 9日には、K・P・シャルマ・オリ首相が、過去数十年で最悪規模の騒乱が起きていることを受けて辞任した。 ソーシャルメディア禁止措置や政府の汚職に対する抗議は10日も続き、2日間で死者は30人、負傷者は1000人以上に上った。 抗議を率いるZ世代の集団は、こうした破壊行為とは距離を置き、「ご都合主義者」に抗議を「乗っ取られた」と主張している。 事態を収拾しようとしている軍は、Z世代の抗議者に交渉に応じるよう呼びかけている。学生のリーダーたちは新たな要求事項をまとめているところだと、集団の代表者はBBCに明かした。 全国的な夜間外出禁止令は11日朝まで継続される。暴力行為や破壊行為をはたらいたものは処罰されると、軍は警告している。これまでに27人が暴力行為や略奪行為で逮捕され、31丁の銃器が押収されたという。 首都全域に設置された軍の検問所では、車両のID確認が行われ、市民は「不要不急の外出はしないように」と拡声器で呼びかけられている。 政府庁舎が放火され、軍が展開するカトマンズ市内で取材するBBCのシャーロット・スカー記者が、反汚職抗議がどのように展開したのか説明する。 Explore more