【ソウル聯合ニュース】韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)前大統領の妻、金建希(キム・ゴンヒ)を巡る不正疑惑を捜査する特別検察官チームは11日、ソウル近郊の京畿道・加平にある世界平和統一家庭連合(旧統一教会)の本部など7か所について、政党法違反などの疑いで家宅捜索を実施したと発表した。特別検察官側は2023年3月に当時与党だった「国民の力」の党代表選挙で権性東(クォン・ソンドン)国会議員を当選させるため、教団側が信者を党員として入党させたと見ている。 特別検察官チームは7月にも教団本部などの家宅捜索を実施した。今回は関連団体「天宙平和連合」の施設も対象に含まれた。 天宙平和連合は23年3月の国民の力の党代表選を前に、信者らに入党届の用紙を配布するなど、入党を奨励したとされる。本人の意思に反して特定政党への加入を強要すれば、政党法違反に問われる。 特別検察官側は教団の元幹部(逮捕・起訴済み)が信者を国民の力に入党させることについて、「コンジン法師」と呼ばれる呪術師のチョン・ソンベ氏と協議したとし、元幹部の起訴状に記載した。 特別検察官側はこのような計画について、金氏が22年11月上旬に、チョン氏を通じて元幹部に要請したとし、尹政権と旧統一教会の癒着が深刻化したのは金氏が端緒だったとみている。