外国人を「資格外」のクリーニング工場に派遣か 派遣会社社長ら逮捕

農業分野の在留資格「特定技能」をもつインドネシア人をクリーニング工場で働かせたとして、警視庁は、人材派遣会社「スクラムヒューマンパワー」(山梨県笛吹市)の社長日原達仁容疑者(54)ら男4人を出入国管理法違反(不法就労助長)容疑で逮捕し、11日に発表した。日原容疑者は「農業の仕事がないときは、工場でも働けると思っていた」などと供述しているという。 同社は特定技能の資格をもつ外国人を支援する「登録支援機関」で、警視庁は法人としての同社も書類送検した。 国際犯罪対策課によると、逮捕容疑は、4人は共謀し、昨年10~今年6月、農業以外の就労資格がないインドネシア人の男性3人をクリーニング工場に派遣し、不法就労を助長したというもの。押収した資料などから、同課は、日原容疑者らが2022年12月以降、外国人計約120人をこの工場に違法に派遣し、計約7千万円の手数料を得ていたとみている。 工場では、笛吹市内の温泉旅館などのクリーニングを請け負っていた。今年6月の時点で、ほかにも、就労資格のないスリランカ人やベトナム人ら男女約30人が働いていたといい、同課が経緯を調べている。(吉村駿)

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