沖縄県糸満市の公園整備事業を巡り、業者に便宜を図る見返りに家電製品を受け取ったとして、警察は10日、市の職員ら2人を逮捕しました。 贈収賄の疑いで逮捕されたのは、糸満市建設部で土木整備係長を務めていた上原千尋容疑者(43)と、資材販売などを手がける邦栄商事の社長知念邦雄容疑者(53)です。 上原容疑者は、市内の公園の遊具を選定する事業のなかで、知念容疑者の会社と特約店契約を結ぶ会社の遊具が採用されるよう便宜を図る見返りとして、2024年7月に冷蔵庫、2025年3月にエアコンの合わせて25万円相当を受け取った疑いがもたれています。 糸満市は11日、當銘市長と市の幹部らが緊急の記者会見を開きました。 當銘市長: 誠に申し訳ございませんでした。市民の皆様の信頼を裏切る行為が行われたことに対し、市長として責任を痛感しております 市は現在、事実関係の確認を進めていると説明し、全容解明に向けて警察の捜査に協力していくとしました。 當銘市長: 事実関係が明らかになり次第、当該職員に対しては、厳正なる対処をするとともに、このような自体が二度と起きないように再発防止を徹底して参ります 11日午後、2人の身柄を那覇地検に送った警察は、捜査に支障があるとして2人の認否を明らかにしていません。 警察は2人が過去にも市の発注業務を通じて関わりがあったとみて、事件のいきさつを詳しく調べています。