兄とみられる遺体を自宅に4か月間放置した59歳の弟が逮捕された事件で、司法解剖の結果、死因は不詳であるものの、病死の可能性が高い事がかわりました。 自称札幌市南区の無職、吉川誠司容疑者(59)は9月10日、同居する60代の兄とみられる男性の遺体を自宅に放置し、安否確認に来た区役所職員からの通報で駆け付けた警察官に現行犯逮捕されました。 遺体は発見時、居間の床の上で布団がかけられ、あおむけの状態でした。 吉川容疑者は区役所職員に「兄は5月ごろに亡くなっている」と話し、遺体は4か月ほど放置されていたとみられることから、損傷が激しく、外傷などは確認できていません。 11日に行われた司法解剖では死因の特定には至りませんでしたが、死後変化が高度であるため解剖所見から病死の可能性が高いとしています。 吉川容疑者は調べに対し、「亡くなった人を埋葬しなければならないことは分かっていました」と話しています。 警察は遺体の身元の特定を急ぐとともに、死因を調べています。