おととい、東京・赤坂でエチオピア国籍の男が自分の上司だった男性を殺害しようとしたとして逮捕された事件で、男が「解雇されて裏切られた気持ちになった」と供述していることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。 きょう送検された飲食店の元従業員でエチオピア国籍のゲブレマリアム・メスフィン・ムラレット容疑者(61)はおととい夕方、港区赤坂で自分の元上司でアパレル会社役員の男性(30代)の腹を包丁で刺すなどして殺害しようとした疑いがもたれています。 男性は一時意識不明の重体でしたが、現在は回復傾向にあるということです。 ゲブレマリアム容疑者はおよそ1年前、男性が役員を務めるアパレル会社が飲食店の経営から手を引いた際に解雇されましたが、取り調べに対し「解雇されて裏切られた気持ちになった」と供述していることが捜査関係者への取材で新たにわかりました。 ゲブレマリアム容疑者は「解雇に納得していなかった」という趣旨の話もしていて、警視庁は解雇をめぐり2人の間にトラブルがあったとみて調べています。