磯村勇斗主演ドラマ「僕達はまだその星の校則を知らない」(毎週月曜夜10:00-10:54、フジテレビ系/FOD・TVerにて配信)の第10話が、9月15日(月)に放送される。放送に先駆け、第1話以来、再び物語のカギを握ることになった“生徒会コンビ”・斎藤役の南琴奈と、鷹野役の日高由起刀からコメントが到着した。 ■スクールロイヤーが主人公の学園ヒューマンドラマ 本作は、独特の感性を持つがゆえに何事にも臆病で不器用な主人公・白鳥健治(磯村)が、少子化による共学化で揺れる私立高校にスクールロイヤー(学校弁護士)として派遣されることになり、法律や校則では簡単に解決できない若者たちの青春に、必死に向き合っていく学園ヒューマンドラマ。 堀田真由は元男子校の教師で健治にとっての良き理解者となるヒロイン・幸田珠々を、稲垣吾郎は2人が勤務する私立高校の理事長・尾碕美佐雄を演じる。 ■南琴奈コメント 私が演じる斎藤は、芯があって責任感もあるけれど、堅苦しすぎず穏やかな人間性があり、演じていてとても魅力的だなと思っています。10話は、そんな新しい斎藤の一面が見られると同時に、物語がスピーディーに進んでいくので、ドキドキハラハラしながら目が離せない展開になっています。台本を読んだ時から、斎藤が自分の人生に起こり得るはずがないと思っていたことが急に起きて、いろんな感情が入り乱れているので、演じるのが大変そうだなと思っていましたが、同時にこの役を任せていただけたことがうれしく、期待に応えたいと思いました。分からないことがあった時には、すぐに監督に聞くようにし、理解を深めていきました。 現場では、磯村さんがフレンドリーな空気感を作ってくださるので思いっきり演じることができています。10話の中で少年鑑別所でのシーンがあるのですが、ちゃんと感情を出せるかなという不安がありましたが、面会室のドアを開けて磯村さんと平岩さんの顔を見た時にすごく安心した自分がいました。生徒会長を演じる日高くんとも、合間の時間に意見交換をしたり、合わせてみたりと、やりやすい空気感を作ってくれるのですごく居心地がよかったです。 このドラマは今の時代ならではの問題を扱いつつ、作品全体に流れる優しい空気感があります。いろいろな色があって、いろいろな音があって。いろいろが混ざった色や音はすごくキレイなんじゃないかなと気づかせてもらえるステキな作品です。現実的な手触りがあって、登場人物の誰かに自分も当てはまるような、身近にこんな人いるような、と共感できる作品だと思います。最終回に向けて、健治と生徒との関係にもぜひ注目していただきたいです。 ■日高由起刀コメント 10 話の中で天文部の部室に生徒が集まって、健治さんが全員に語りかける印象的な場面があるのですが、その場にいる一人ひとりの表情をシーンの頭から最後まで一連で撮影しました。カット数が多く何度も繰り返し撮影していく中でも、磯村さんが長いセリフを細かな感情の変化をつけながら毎回 100%の力で表現されていて、集中力・持続力がすごく、その熱量を直に感じました。言葉を受ける側としても、とても演じやすく、ありがたく感じました。クランクインしてからずっと、磯村さん自身が、自分が動いた方が周りも良くなるだろうと思ってくださっていることが強く感じられ、全ての面で見習うことがあると、生徒役同士でよく話しています。また10 話は、1話と比べて鷹野の感情が大きく動き、斎藤を心配したり、健治さんに向かって感情を高ぶらせたりするシーンがあります。突発的に行動に出ることが多い鷹野ですが、不器用ながらもきれいな心を持っているからこそ、誰かのために動ける、偽りのなさが愛くるしいキャラクターなのかなと思っています。 このドラマは、一人ひとり見てくださっている方々に、一対一で対話していくような作品です。全員に居場所があるんだよということを、一話一話丁寧に伝えてくれますし、すっきり解決しない時があるからこそ毎話自分で咀嚼(そしゃく)して考えたくなります。そうありながらも、見終わった後に温かい気持ちが残る感じもあり、ほっこりもします。僕自身、この現場がすごく刺激になりますし、本当にいい作品に出合えたことに感謝しています。ぜひ、細かい部分にもご注目いただきたいです。 ■第10話あらすじ 希望する大学への推薦が決まった斎藤(南琴奈)が、数日にわたり学校を休んでいると知った鷹野(日高由起刀)は、心配になり斎藤に連絡するが、応答がない。同じ頃、健治は山田(平岩紙)から、教師の負担は増える一方なのに、学校は改善するどころか賞与を減額しようとしていると相談を受けていた。そこで、待遇改善のために組合を通して学校側と労使交渉するようアドバイスするが、これが再び尾碕の怒りを買うことになり、尾碕は健治を解雇して別のスクールロイヤーを雇うと言い出す。するとそこへ、斎藤が大麻所持の容疑で警察に逮捕されたという、信じがたい知らせが飛び込んでくる。 少年鑑別所で観護措置を受け、家庭裁判所での審判を控える斎藤は、幼なじみの冬馬(本島純政)から預かったものを代理で女子中学生に渡したものの、中身が大麻だとは知らなかったと主張。担任の山田をはじめ、健治も斎藤の言葉を信じるが、学校としてできることはなく、斎藤の母が選任した弁護士に任せるしかない。話を聞いた久留島(市川実和子)は、利益相反になるため、くれぐれも自分が斎藤の付添人弁護士になりたいなどと言い出さないよう健治にくぎを刺す。健治は斎藤に話を聞くため、山田とともに少年鑑別所へ。斎藤の家族や鷹野から、斎藤の弁護をお願いされた健治は、自らの決意を固める。