3年前も投票呼びかけ、従業員らに手当か 再逮捕のパチンコ社長ら

7月の参院選で自民党公認候補への投票の見返りに報酬の支払いを約束したとして、パチンコ店運営会社社長らが公職選挙法違反(買収約束)容疑で逮捕された事件で、社長らが3年前の参院選でも社内で特定の候補への投票を呼びかけ、投票した従業員らに対して手当を支払っていた疑いがあることがわかった。捜査関係者への取材で判明した。 警視庁と7県警の合同捜査本部は、過去にも会社ぐるみで、業界として支援する候補への投票を促していたとみて全容解明を進める。 捜査本部によると、パチンコ店運営会社は「デルパラ」(東京都港区)。同社社長で韓国籍の山本昌範(本名・李昌範)容疑者(50)=東京都港区=ら幹部3人は同じグループの「モリナガ」(鹿児島市)の店長らと共謀して7月、パチンコ業界初の組織内候補として比例区に立候補した阿部恭久氏(66)に投票する見返りに、従業員ら107人に現金3千~4千円を渡すと約束した疑いがあるとして、16日に再逮捕された。いずれの認否も明らかにしていない。 デルパラは今年1月にモリナガを買収しており、山本容疑者はモリナガの社長も務めている。

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