車のトランクに18歳の無職少年の遺体を遺棄したとして、栃木県警は16日、いずれも同県高根沢町に住む23歳の無職男2人を逮捕し、発表した。県警は「捜査に支障がある」などとして2人の認否や被害少年の身元を明らかにしていない。 組織犯罪対策1課とさくら署によると、2人は野本直希と山本樹の両容疑者。16日午前0時45分ごろ、同県さくら市の同署の駐車場に止めた車のトランクに県内在住の少年(18)の遺体を放置し、遺棄した疑いがある。 16日未明、2人が署に車で出頭し、署員に「車に遺体がある」などと申告。署員がトランクを確認したところ、少年の遺体を発見したという。遺体には複数の外傷があり、県警は近く司法解剖して死因を調べる方針。県警は2人が少年が死亡した経緯も知っている可能性もあるとみて調べている。 少年の家族から15日に「数日前から息子が帰ってこない」と相談があり、行方不明届が出されていたという。 14日午後には同署管内で「不審な車が走行している」との110番通報も寄せられていた。捜査を進めていたところ、2人は出頭時に通報内容と同一とみられる車で署に現れたという。(高橋淳)