いじめ認知、23年度は914件 5年で半減も1割強「継続」 長野
産経新聞 2012年9月22日(土)7時55分配信
平成23年度に県内の学校であったいじめの認知件数は914件に上ることが、県教委のまとめで分かった。いじめの定義が変更された18年度の1981件からほぼ半減しているが、年度中に解消したのは約8割で一定の解決が図られたものの継続中とするのが1割強あるという。大津市の中学2年男子生徒が自殺した問題を受けて県と県教委は、全公立学校を対象にいじめについての訪問調査を実施しており、より詳細な実態把握が進んでいる。
いじめの認知件数は文部科学省の問題行動調査によるもので、国公立、私立の小中高校と特別支援学校の734校で実施。小学校では140校で335件のいじめを認知し、前年度より11校77人減少した。中学では99校で448件を認知し、14校37件の減少。高校では54校で130件を認知して、前年度よりも1校増えたが件数では38件減少した。特別支援学校での認知件数は1校1件で半減した。
いじめの状況で最も多いのは「冷やかしやからかい、悪口や脅し文句などを言われる」が582件。このほか「軽くぶつかられたり遊ぶふりをしてたたかれるなどする」(190件)、「仲間はずれ、集団による無視」(178件)、「金品を隠されたり盗まれたり、壊されるなどする」(69件)、「嫌なことや恥ずかしいことなどをされたり、させられる」(67件)などが続いている。
また、学齢が上がるにつれて「パソコンや携帯電話で誹謗中傷や嫌なことをされる」や「金品をたかられる」などのいじめが増える傾向にある。
山口利幸教育長は「重大な犯罪行為の中身を含むものについては、ときには警察の力を借りるのは当然のことと考えている」と強調。日常から警察と学校の密接な情報の共有、協力関係を築いた上で、「重大なものについては学校だけにとどめることなく市町村教委、県、県教委で密接な連携をとっていかなければならない」と話している。