容器に入った黄色い液状の物質。これは警察と税関が押収した麻薬です。ことし6月から7月にかけ3回にわたり麻薬を密輸した疑いで、菊陽町のタクシー運転手の男が逮捕されました。押収した麻薬は380グラムあまり。長崎税関で取り扱った液状の麻薬としては過去最大の量だという事です。 ■吉田 佳記者 「こちらが押収された麻薬です。粘度が高い液体に混ざって固まった状態で2枚の紙の間に挟まっていたということです」 麻薬及び向精神薬取締法違反の疑いで逮捕されたのは、菊陽町のタクシー運転手篠崎進容疑者(43)です。警察と長崎税関によりますと、篠崎容疑者はことし6月から7月にかけて、3回にわたりアメリカから麻薬の一種である「デルタ9THC」計386.54グラムを営利目的で輸入した疑いがもたれています。 関西国際空港で関西空港税関支署の職員が、航空貨物として持ち込まれた衣類などが入った段ボール箱やクリアファイルの中から麻薬探知機やX線検査で発見しました。いずれも送付先に篠崎容疑者の住所と名前が書かれていたため、熊本県警が長崎税関と捜査を進め、9月1日に逮捕しました。 長崎税関によりますと、管内で取り扱った液状の麻薬の押収量としては過去最大だということです。警察は捜査が続いていることを理由に篠崎容疑者の認否などを明らかにしていませんが、麻薬の入手経路やほかに関わった人物の有無などを調べています。