「知らないふりするなら逮捕する」ニセ警察官がLINEでニセ「逮捕状」見せて…40代男性 現金300万円だまし取られる 富山

「知らないふりをするなら逮捕する」などと警察官などを装った犯人グループに言われ、40代の男性が現金300万円をだまし取られていたことが19日わかりました。 富山中央警察署によりますと今年9月1日、富山市に住む40代男性の携帯電話に「+」から始まる電話番号から、警視庁捜査二課の警察官を名乗る男から電話がありました。 男は「あなたの口座が詐欺に使われている」「今から兵庫県警に出頭できるか」などと尋ね、男性が出頭できないと伝えると「LINEのIDを教えるので登録してください」と指示しました。 40代男性が指示されたLINE IDを登録すると、ビデオ通話の着信があり、兵庫県警察を名乗る男2人と弁護士を名乗る男が映りました。 ■LINEで「逮捕状」と書かれた“ニセの書類” 彼らは「詐欺事件で逮捕した犯人に見覚えはないか」「この者があなたから口座を買ったと言っている」「知らないふりをするのであれば逮捕する」などと告げ、犯人とされる男性の顔写真や男性の名前が記載された「逮捕状」と書かれた書類を見せました。 その後、兵庫県警察を名乗る男から「資金の流れを確認するので、今から伝える口座にお金を振り込みなさい」と指示され、40代男性はこの日、金融機関の窓口から指定された口座に300万円を振り込みました。 さらに現金を振り込むよう指示され、男性が再び金融機関に赴いたところで、職員から詐欺ではないかと指摘され、被害に気付きました。 ■「+」からの番号を悪用した詐欺が多発… 富山中央警察署は、警察官や検察官などの捜査機関を名乗る者から電話があった場合は、相手の名前や所属部署、内線番号を確認し、一旦電話を切って家族や知人、警察に相談するよう呼びかけています。 また「+」から始まる国際電話番号を悪用した特殊詐欺が急増しているため、このような表示の電話には出ない、かけ直さないよう注意を促しています。 固定電話については「国際電話不取扱受付センター」の利用、携帯電話については発着信設定の見直しや国際電話の着信制限が可能なアプリの利用を検討するよう呼びかけています。

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