教員らのグループが女児の盗撮画像などをSNSで共有していたとされる事件で、性的姿態撮影等処罰法違反容疑で逮捕された北海道千歳市立中学校の教諭の男(41)=北広島市=が、逮捕前日まで勤務先に出勤していたことが関係者への取材でわかった。メンバーの摘発で6月にグループの存在が明るみになってからも出勤を続けていたという。 道教育委員会などによると、男は2013年4月に採用され、音更町立中に赴任した。町教育委員会によると、サッカー部の顧問などをしていた。今回の逮捕を受けて当時の同僚にも聞き取りをしたところ「問題なく勤務していた」という。 その後、関東地方での教員採用が決まり、北海道の教員を退職した。懲戒処分などではなく、家庭の事情だったという。18年に再び北海道の教員に戻り、浜中町立中の勤務を経て、21年4月から千歳市立中で勤務していた。 勤務先によると、技術科を教えていたほか、部活も担当。逮捕前日の16日まで出勤、学校側は「事件に関与していたとはわからなかった」と話す。逮捕された17日は朝から出勤せず、休みの連絡もなかったといい、教育委員会からの連絡で逮捕を知ったという。 捜査関係者によると、グループは秘匿性の高いメッセージアプリを使って盗撮画像などを共有。教員とみられる10人近いメンバーがいたとされる。男を含め5人の教員が逮捕され、捜査本部は他のメンバーの特定を進めている。 県警は19日、男を同法違反容疑で送検した。(鎌形祐花、野口駿) ◇ 被害者側への配慮から、デジタル版では容疑者名を匿名としました。