多くの冤罪を生んだ赤ちゃんや子どもの虐待事件を追ったドキュメンタリー映画「揺さぶられる正義」の公開に合わせ、監督が思いを語りました。 20日から上映が始まったのは、2010年代に赤ちゃんや子どもを激しく揺さぶったとして、保護者の逮捕・起訴が相次いだ「揺さぶられっ子症候群」の事件を追ったドキュメンタリーです。 裁判では無罪判決が続出していて、弁護士資格を持つ関西テレビ記者、上田大輔監督が8年間にわたり取材しました。 東京都内の映画館では、上田監督が舞台あいさつに立ち、虐待をなくす正義と冤罪をなくす正義の衝突など、作品に込めた思いを語りました。 【上田大輔監督】 「この取材を通し、みんなが正義に惹きつけられ、正義を語り、ある種正義に背中を押されて、時には暴走してるんじゃないか。そういう意味においては怖い言葉だなという風に今は思います」 「揺さぶられる正義」は、関西では第七藝術劇場や元町映画館など6カ所で公開されます。