車を運転しながら隣を走るバイクを手で押し倒し、男性に重傷を負わせたとして、大阪府警は24日、大阪市西淀川区佃5丁目の建築業土山法光容疑者(38)を殺人未遂容疑で逮捕し、発表した。 「文句は言ったが、手で押すようなことはしていない」と容疑を否認しているという。 西淀川署によると、土山容疑者は2月24日午前11時10分ごろ、大阪市西淀川区佃7丁目の国道43号で軽乗用車を運転中、運転席の窓から手を伸ばし、隣を走る会社員の男性(32)=兵庫県尼崎市=が運転するバイクを押して男性を転倒させ、右足の骨折など全治4カ月の重傷を負わせた疑いがある。 現場は片側3車線の直線道路。付近を通った車のドライブレコーダーには、右側の車線を走るバイクを土山容疑者の車が後方から追い抜く際に、運転席からバイクの車体を押す様子が映っていたという。 男性は「あおり運転された」と話しているといい、府警は男性が転倒する前に何らかの交通トラブルがあったとみて詳しい経緯を調べている。 現場の国道は交通量が多く、転倒すれば後続車と接触して死亡する可能性があったことなどから、署は殺人未遂容疑を適用したという。(宮坂知樹)