静岡県警は24日、以前勤務していた掛川署の交番女性用トイレにカメラを設置し盗撮したとして、建造物侵入と性的姿態等撮影の疑いで静岡南署前刑事1課長の警部の男(45)=焼津市南小川1丁目=を逮捕した。県警によると、「やっていません」と容疑を否認しているという。 逮捕容疑は静岡南署刑事1課長として勤務していた4月27日午後11時ごろ、掛川署の交番に侵入し、2階の女性職員用トイレに設置した小型カメラで同30日から6月5日までの間、女性職員ら3人を複数回盗撮した疑い。5月8日午後10時ごろにも同交番に盗撮目的で侵入した疑い。侵入当時交番は無人の状態だった。 容疑者は2024年4月から1年間、交番での業務を所管する掛川署地域課長を務めていた。 掛川署員が今年3月、署3階の女性用トイレで小型カメラを見つけた。その後の捜査で交番にも盗撮用カメラが設置された疑いが浮上した。県警は7月下旬に容疑者の関係先を捜索するなどして裏付け捜査を進めていた。現時点で盗撮画像流出などの二次被害は確認されていないという。 容疑者は06年に警察官に採用された。刑事部門に長く勤務し、今年3月に掛川署地域課長から静岡南署刑事1課長に異動した。事件の捜査を受けた後の8月7日から同署付になり、課長職を外れていた。 今年に入り県警の警察官が逮捕されたのは5人目。この10年間では23年に並び過去最多となった。佐藤弘道警務部長は「事実関係を調査の上、厳正に対処する」とコメントした。