「受け子」グループ首謀者か 特殊詐欺容疑で稲川会系組員逮捕 埼玉

特殊詐欺事件に関与したとして、埼玉県警は25日、稲川会系暴力団組員の小林健司容疑者(44)=熊谷市柿沼=を詐欺容疑で逮捕した。捜査関係者への取材で判明した。埼玉県北部などの少年らを集め、被害者から現金を受け取る「受け子」のグループを数十人規模で組織していた首謀者とみられ、県警は全容解明を進める。 逮捕容疑は、仲間と共謀して3月4日、東京都江戸川区の80代女性に「息子さんが会社のIDを使って500万円を引き出していたことがわかった」「350万円でいいから用意して」などとうその電話をかけ、現金350万円をだまし取ったとしている。小林容疑者は黙秘しているという。 捜査関係者などによると、小林容疑者は知人の男性被告(25)=詐欺罪で起訴=に受け子やリクルーターを集めるよう指示。連絡用のスマートフォンや報酬を支給するなどしていた。 今年3月、詐取金を持ち逃げした受け子の一人が小林容疑者のグループから報復の強盗被害に遭い、深谷署に申し出たことでグループの存在が浮上。県警はこれまでにリクルーターや受け子9人を逮捕していた。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする