俳優の清水尋也被告(26)らの麻薬取締法違反事件が波紋を呼んでいる。清水被告らは自宅に集まって大麻を使用していた疑いがあり、その一室は、いわゆる〝大麻部屋〟だったとみられている。 清水被告は3日に東京・杉並区の自宅で大麻0・392グラムを所持したとして22日、麻薬取締法違反罪で起訴された。さらに20代のアルバイトの男、NHK大河ドラマ「青天を衝け」(2021年)などへの出演歴がある俳優の遠藤健慎容疑者(24)は1日ごろに清水被告と共謀して被告の自宅で大麻を所持したとしてそれぞれ15日、22日、同法違反容疑で逮捕された。 アルバイトの男は容疑を認め、清水被告と相談して大麻の売人と連絡を取り、購入したと供述。遠藤容疑者は容疑を否認しているが、被告の自宅に出入りしていたのを警視庁は確認している。 清水被告と遠藤容疑者は映画「ミスミソウ」(2018年)で共演後、意気投合した。テレビ局関係者の話。 「清水被告は交遊関係でいうと狭く深く付き合うタイプ。『親友』と呼べる人が少ない中、そう呼べる一人が遠藤容疑者でした。清水被告は遠藤容疑者を含めた男友達のLINEグループを作り、よく遊んでいたことで知られます」 そのウラで大麻に手を出していたようだ。 「清水被告は俳優として活動して世間に名前が知られているので、大麻の購入はアルバイトの男に託していたようです。その代わり購入した大麻は自身の自宅で管理。清水被告らは被告の自宅に集まって大麻を使用していて、その一室は実質的な〝大麻部屋〟とみられています」(前出関係者) 大麻は全国的に10~20代に広がっている。大麻の使用を機にそれより毒性の強い薬物に手を出す事例が多いことから、大麻は薬物の入り口――「ゲートウェイドラッグ」として警察庁は警戒を強めている。 23年の日大アメリカンフットボール部の薬物事件では、複数の部員が大麻を使用するために集まった学生寮の一室が「大麻部屋」と称された。清水被告らの事件も10~20代に広がる〝大麻汚染〟の一例と言えそうだ。