外国運転免許の制度を悪用か、虚偽申請の疑いで中国籍の男女を逮捕

台湾など特定の国・地域で取得した運転免許証と翻訳文があれば日本で運転できる制度を悪用しようとしたとして、警視庁は、中国籍の30~40代の男女2人を私電磁的記録不正作出・同供用の疑いで逮捕し、26日に発表した。2人は容疑を否認しているという。中国の通販サイトを通じ、台湾の偽造免許証や翻訳文を入手したといい、警視庁は中国人向けの「偽造免許ビジネス」があるとみて調べている。 中国はこの制度の対象ではなく、日本と同水準の免許制度とされる台湾など六つの国・地域のみが認められている。六つの国・地域の免許を持つ人は、日本自動車連盟(JAF)や外務省などに申請して作成された免許証の翻訳文を携帯していれば、日本での運転が可能となる。 交通捜査課によると、2人は昨年11月、他の者らと共謀の上、JAFのオンライン申請フォームで、それぞれの名義で偽造された台湾の免許証を使い、その翻訳文の作成を申し込んだ疑いがある。2人は「偽造とは思わなかった」などと話しているという。 同課は「台湾免許があれば日本で運転できる」などとして偽造免許を1件約16万円で販売している中国の通販サイトを確認。今回逮捕された男女を含め計4人が同様にこれを購入していた疑いがあるという。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする