【総裁選】鈴木エイト氏「旧統一教会への厳しい姿勢、継続を」対応に言及の候補は1人だけと指摘

ジャーナリストの鈴木エイト氏が26日までにX(旧ツイッター)を更新。韓国の特別検察官が世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子容疑者を逮捕したことについて、「今回の自民党総裁選候補者で統一教会への対応に言及したのは林芳正官房長官のみ」とポストした。 韓国の特別検察官は23日、尹錫悦前大統領の疑惑をめぐり、教団に便宜に図ってもらうため、尹前大統領側に金品を提供したとして、政治資金法違反などの疑いで、世界平和統一家庭連合(旧統一教会)総裁の韓鶴子容疑者を逮捕していた。 自民党と旧統一教会の関係は、22年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で注目が集まり、岸田文雄首相(当時)が22年8月に関係を絶つと表明していた。鈴木氏は「安倍元首相銃撃事件のトリガーとなった2021年9月のビデオメッセージにおける韓鶴子総裁への礼賛。その対象が逮捕されているという事態を日本のメディアは重視すべき」と指摘。その上で「今回の自民党総裁選候補者で統一教会への対応に言及したのは林芳正官房長官のみ」とポストした。 林氏は24日の会見で韓鶴子容疑者の逮捕に触れ、自民党と旧統一教会「関係を断つことが徹底されてきた」と言及。高裁で裁判が続いている日本における旧統一教会の解散命令請求については文科省が適切に対応するとし「引き続き政府一丸となって、関係法令に基づいた万全かつ厳正な対応と被害者救済に最大限取り組んでいく」としている。 鈴木氏は林氏の会見についての報道を引用した上で「だが、自己申告の点検で済ませたことによって、昨年の衆院選で落選した自民党の大物候補のなかには統一教会関係者が陣営に出入りしていたとの情報もある。検証なしには関係は断ち切れない。政府としての統一教会への厳しい姿勢は誰が総理総裁になっても継続すべき」と指摘している。 旧統一教会をめぐっては、22年7月の安倍晋三元首相銃撃事件で殺人罪に問われている山上徹也被告が「教団に恨みがあった」などと供述し、政界と教団の関係への注目が高まった。長年にわたる自民党と教団の関係が問題視され、自民党は岸田首相(当時)が22年8月に教団との関係を「絶つ」とし、22年9月、教団との関係の点検の結果、衆参両院の所属議員全379人中、教団と接点があったのは半数近い179人と発表。文科省は23年10月に、旧統一教会の解散命令を請求。東京地裁は25年3月に解散を命じる決定を出したが、教団は即時抗告。高裁で裁判が続いており、10月には現役信者の証人尋問が実施される予定。山上被告の初公判は10月28日、奈良地裁で開かれる。

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