27日午後、兵庫県姫路市の男性会社員(28)が「大阪府警の警察官や大阪地検の検事を名乗る男らに、現金約50万円をだまし取られた」と県警姫路署に届け出た。同署は詐欺容疑で調べている。 同署によると、26日午後4時ごろ、男性の携帯電話に「+」で始まる海外発信の番号から電話があり、「この電話番号は2時間以内に利用停止されます」という音声ガイダンスが流れた。男性が操作すると、近畿総合通信局の職員を名乗る男に被害届を出すよう言われ、指示された番号に電話をすると、大阪府警の警察官を名乗る男が「あなた名義の電話番号が作られ、悪質な電話があると届け出があります」と話した。 さらに、大阪地検の検事を名乗る男が「あなた名義のネット口座が犯罪に使用され、逮捕状が出ている」として、LINE(ライン)で連携するよう指示。「逮捕状」とする写真を見せ、「捜査に協力し、資産を調査用口座に送金するなら優先的に調査する」などと言い、男性は姫路市内の銀行ATMから指示された口座に現金約50万円を振り込んだ。 男性が検事を名乗る男に「会いたい」と伝えると、「地検まで来て」と言われ、大阪地検を訪れて被害に気付いたという。