高石あかり(22)が主演を務めるNHK連続テレビ小説『ばけばけ』(9月29日スタート)に、俳優・濱正悟(31)が出演することが発表された。濱は、9月3日に大麻所持による麻薬取締法違反の疑いで逮捕・起訴され、『ばけばけ』からの降板が決まっていた清水尋也被告(26)の“代役”だと複数のメディアに報じられている。 『ばけばけ』は、日本の民話を『怪談』という名の文学作品へ昇華し世界へ広めた明治時代の小説家・小泉八雲(パトリック・ラフカディオ・ハーン)の妻・小泉セツをモデルにした物語。高石がヒロイン・松野トキを、トミー・バストウ(34)が、八雲がモデルのレフカダ・ヘブンを演じる。 濱が演じるのは、吉沢亮(31)演じる英語教師・錦織友一の友人・庄田多吉。濱は《ものすごく純粋な役柄は実はあまりやったことがなかったので、個人的には挑戦であり新境地になりそう》と、コメントしている。 濱は、『下町ロケット ロケット編』(TBS系/2015年10月期)で俳優デビュー。朝ドラ出演は福原遥(27)主演の『舞いあがれ!』(22年後期)以来2度目。NHK大河ドラマ『鎌倉殿の13人』(23年)に平維盛役で出演して大河デビューを飾っていたり、来年には初主演映画『お別れの歌』が控えていたりと、着実に実績を積み重ねている俳優である。 そんな濱が『ばけばけ』に起用されたことに喜ぶ声は多いが、今回の発表は、とりわけ特撮ファンの間で注目を集めている。それというのも、濱は特撮ファンの間では伝説的な作品である『快盗戦隊ルパンレンジャーVS警察戦隊パトレンジャー(以下、『ルパパト』)』(18年2月〜19年2月/テレビ朝日系)出身の特撮俳優だからだ。 『ルパパト』は、怪盗戦隊と警察戦隊の対立を描いた異色作。シナリオへの評価が非常に高く、三谷幸喜氏(64)が当時『朝日新聞』のコラムで最終回を「拍手喝采」と絶賛したり、「『特撮モノ』の枠を超えた見応えのある人間ドラマを描いていた」として、放送文化の向上に貢献した番組や個人・団体を表彰する「ギャラクシー賞」(放送批評懇談会)テレビ部門を受賞した作品である。