警官かたる詐欺、手口巧妙 長野県警が犯行に使われた画像公開

長野県警生活安全企画課は11日、警察官をかたるオレオレ詐欺(やり取りの途中で警察官を名乗る人につながった詐欺も含む)で、犯行に使われた偽の逮捕状の画像などを公開した。犯行には偽の令状や警察手帳が使われており、同課が県民に広く注意を呼び掛けている。 県警によると、電話の自動音声ガイダンスやショートメッセージで「ご利用の携帯電話は数時間後に停止します」「あなたの銀行口座が犯罪に使われています」「資金洗浄をした容疑で逮捕状が出ています」という案内が送られてくる。連絡すると偽の警察官が現れるビデオ通話に誘導されて偽の逮捕状などを提示、相手を信じてしまい金銭をだまし取られるという。 全国的には金銭被害だけでなく、「身体的な特徴を確認する」などと言われ、上半身裸の状態にさせられる性的被害も起きている。 県警によると、今年の県内の電話でお金詐欺(特殊詐欺)の被害は5月末までに115件(前年同期比13件増)で、被害額は5億4505万5746円(同2億1599万9173円増)に上る。このうち、警察官を名乗るオレオレ詐欺は44件・被害額は2億8363万円で、電話でお金詐欺の被害額の5割以上が「ニセ警察官」が絡む詐欺となっている。 同課は「警察官はSNS(交流サイト)のビデオ通話を使ったり、金銭の要求をしたりはしない」とし、注意を呼び掛けている。

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