息子や証券会社社員をかたる男のニセ電話の内容を信じ、福岡県北九州市の80代の女性が現金約1550万円をだまし取られていたことがわかりました。 小倉南警察署によりますと4月20日ごろから6月30日ごろにかけて、北九州市の無職の女性(80代)に女性の息子をかたる男から「証券会社の人から電話があるので出て欲しい」などと電話がありました。 その直後、証券会社社員を名乗るB男から電話があり「息子さんが投資で失敗をし、多額の税金の滞納がある。財務局に税金を納めないと逮捕されるかもしれない。」などと言われました。 すると再び息子をかたる男から「財務局に納めるお金を用意して欲しい。扁桃腺に菌が入り高熱が出たので自分は動けない。弁護士の先生に相談しているので事務所の人がお金を取りに行く。その人にお金を渡して欲しい」などと電話がありました。 これを信じた女性は、訪ねて来た弁護士を名乗る男や弁護士事務所の職員を名乗る男に4回にわたって現金合計約1550万円を手渡し、だまし取られたということです。 警察はニセ電話詐欺事件として調べるとともに ▽息子等を騙るニセ電話詐欺に注意しましょう。「同窓会ハガキ」「証券会社」「株で儲けた(損した)」のワードが出たら、電話を即切断しましょう。 ▽「+1」や「+44」などから始まる国際電話番号を悪用したニセ電話詐欺が発生しているので、海外との電話が不要な方は、発着信を無償で休止できる「国際電話不取扱受付センター」のサービスを利用しましょう。 と注意を呼びかけています。