妻殺害の罪、元長野県議に控訴審「懲役19年」を支持 東京高裁

4年前、長野県塩尻市で妻を殺害した罪に問われた元県議会議員、丸山大輔被告の控訴審判決で、東京高裁は1日、「懲役19年」とした一審、長野地裁判決を支持し、無罪を主張する弁護側の控訴を棄却しました。 1日の控訴審判決では、23席の傍聴席に対し、100人近くの人が列をつくりました。法廷で裁判長から「控訴を棄却する」と告げられると、被告は水色のハンカチで顔の汗を拭いたり、目頭を押さえるなど動揺した様子が見られました。 殺人の罪に問われたのは元県議の丸山大輔被告(51)です。 一審判決によりますと、2021年9月29日未明、塩尻市の自宅兼酒造会社の事務所で、妻の丸山希美さん(当時47)の首を何らかの方法で圧迫し、窒息死させました。 丸山被告は逮捕後から一貫して無罪を主張し、一審では丸山被告の「犯人性」について争われました。 そして去年12月、一審、長野地裁は「被告人が犯人と認められる」とし、懲役19年の実刑判決を言い渡しました。 その後、弁護側はこの判決を不服として、東京高裁に控訴。今年7月の控訴審初公判でも、弁護側は「防犯カメラ映像など判断材料が不十分で審理不尽の法令違反がある」などとして、改めて無罪を主張しました。 1日の控訴審判決で、東京高裁は「防犯カメラに映った車両について、常識的に考えて事実と認定し、不合理な点はない」などとして「懲役19年」とした一審長野地裁判決を支持し、弁護側の控訴を棄却しました。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする