20億円超えの“巨額”マネーロンダリング事件摘発 特殊詐欺グループから依頼受け“被害金”を暗号資産「ステーブルコイン」に交換か 福井市の男性も28万円の被害

福井県警が、20億円を超す巨額のマネーロンダリング事件を摘発しました。 福井南警察署と県警組織犯罪対策課は1日、特殊詐欺の被害金を資金洗浄、いわゆるマネーロンダリングをしていた疑いで、大阪市の男女4人を逮捕したと発表しました。このグループは、少なくとも23億円相当の暗号資産を外部に送った形跡があり、警察は、このほとんどが犯罪で得られた収益を元にした大規模なマネー・ロンダリング事件とみてさらに調べを進めています。 犯罪収益等隠匿の疑いで逮捕されたのは、大阪市の会社役員の男ら男女4人です。 男らは2023年10月、福井市の男性が被害に遭った特殊詐欺の被害金28万4500円を暗号資産に交換し、犯罪収益の出所を分からなくするマネーロンダリングを行った疑いが持たれています。 調べによりますと、男らは特殊詐欺グループからの依頼を受け、詐欺の被害金を国内の複数の銀行口座に入金。その後、被害金を国内の取引所で暗号資産に交換し、その暗号資産をさらに海外の取引所で「ステーブルコイン」といわれる価格変動の少ない暗号資産に交換し、特殊詐欺グループに送金したとみられています。 男らが海外の取引所で開設したアカウントの一つでは、少なくとも23億円相当の暗号資産を外部に送った形跡が見つかり、警察は暗号資産のほとんどが犯罪で得た金が元手とみています。 容疑者の4人は知人同士で、容疑を認めているどうかについて警察は明らかにしていません。 警察は余罪や共犯者の有無などをさらに調べています。

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