北海道警察は2025年10月1日、詐欺未遂の疑いで、札幌の会社「M’s」を経営する・武藤健太郎容疑者(41)と、札幌市豊平区の会社役員・花岡寛昭容疑者(75)ら男5人を逮捕しました。 武藤容疑者らは2020年4月から6月にかけ、日本政策金融公庫に偽造した通帳の写しなどを提出し「新型コロナウイルス感染症特別貸付」として1000万円の融資を受けようとした疑いが持たれています。 警察によりますと、日本政策金融公庫の職員が、書類が偽造されている可能性に気づき、融資は否決されたということです。 警察は、花岡容疑者が武藤容疑者ら4人に犯行を指南したとみて、余罪を捜査しています。 M’sをめぐる一連の捜査では、2025年10月1日、飲食店経営の林一馬容疑者(25)と、会社役員の小笠原隆司容疑者(37)が風営法違反の疑いで逮捕されました。 2人は2025年8月、札幌市中央区のすすきの地区でそれぞれが経営する「パブ」と「コンカフェ」で、従業員に客の接待をさせるなど、無許可で風俗営業を営んだ疑いが持たれています。 林容疑者の店はM’sの加盟店で、小笠原容疑者の店はM’sとの関連が疑われています。 10月1日に逮捕された詐欺未遂と風営法違反の容疑者は、計7人にのぼりますが、警察はいずれの認否も明らかにしていません。 警察はM’sを中心とした匿名・流動型犯罪グループの実態解明を進めています。