東大阪の殺人事件の4日前、被害女性が110番通報「容疑者と口論」

大阪府東大阪市の自宅で30代の女性を殺害したとして自営業の永久寛史容疑者(51)が逮捕された事件で、事件の4日前、永久容疑者と女性が口論になり、女性が110番通報していたことが、大阪府警への取材でわかった。 2人はかつて交際していたといい、府警は2人の間に何らかのトラブルがあったとみて、事件までの詳しい経緯を調べている。 府警によると、死亡したのは無職の佐藤ありささん(33)。 事件4日前の9月27日、佐藤さんは永久容疑者の自宅に荷物を取りに行った際に口論になったとして、110番通報していた。 通報を受けた警察官が現場を訪問。佐藤さんに対し、トラブルがあれば警察に相談することなどを伝える防犯指導を行ったという。 2022年8月~24年10月には、佐藤さんは永久容疑者から「胸ぐらをつかまれた」「タオルでたたかれた」と計3回府警に相談し、22年6月にも口論になったとの110番通報をしていた。 府警はこれまでに永久容疑者に口頭注意したり、佐藤さんを実家に避難させたりするなどの対応をとっていた。佐藤さんは事件化を望んでおらず、被害届は提出されなかったという。 府警は事件を受けて「対応が適切だったかどうかのコメントは差し控える」としている。 永久容疑者は2日、自宅で佐藤さんの腹部などを刃物で刺したとして殺人容疑で逮捕された。容疑を認め、「感情が一気に暴発してしまい、刃物で刺した」と供述しているという。 府警は2日午後、司法解剖をして佐藤さんの詳しい死因などを調べる方針。(宮坂知樹、岡田真実)

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