「罪認め、償って」 町田女性殺害の容疑者両親

東京都町田市の女性殺害事件で逮捕された桑野浩太容疑者(40)の両親が2日、時事通信の取材に応じた。 涙を流しながら「罪のない人の命を奪ってしまい、申し訳ない」と謝罪した上で、同容疑者に対し「どうして間違った選択をしてしまったのか。罪を自覚して、償ってほしい」と話した。 両親によると、「幼い頃から口数が少なくおとなしい子」だった桑野容疑者。「自分の思いを言葉にするのが苦手で、人間関係を築くのが難しかった」といい、高校時代にはいじめを受けたことも。大学では友人に誘われて入ったアメリカンフットボール部で張り切る姿を見せていたが、体格的な問題で退部すると、次第にふさぎ込むようになった。 卒業後に就職した食品関係の会社では、上司とうまくコミュニケーションを取れず、休職を経て3年ほどで退社。その後は派遣社員として働いていた。 年に2~3回、実家に帰った際、仕事について「つらい」「しんどい」などと漏らすこともあった。今年は当初、9月に帰る予定だったが、休みが取れなかったとして今月は帰ると約束していたところで事件が発生した。 「罪のない人を巻き添えにするようなことをする人間だと思ってなかった」。母親は事件の衝撃で食事も喉を通らないといい、「あんな残酷なことになる前に、立ち入ることができなかった」と悔やんだ。

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