小山町吉久保の無職の男性(56)の遺体が自宅に遺棄された事件で、御殿場署は3日、男性の殺害に関与した疑いが強まったとして死体遺棄の疑いで逮捕した54歳の女=神奈川県松田町松田庶子=、男性と同居する母親(86)の両容疑者を殺人の疑いで再逮捕した。 2人の再逮捕容疑は共謀して9月12日ごろ、母親と男性が2人で住んでいた同町の自宅で、男性を窒息させて殺害した疑い。県警は2人の認否を明らかにしていない。 御殿場署によると、9月13日に54歳の女が「死体を放置している」と同署に出頭した。母親の自宅に駆けつけた署員が、男性の遺体を発見した。遺体に目立った外傷はなく、司法解剖の結果、死因は窒息死だった。 県警によると、54歳の女は12日に男性宅を訪れ、その後に母親と共謀して何らかの方法で男性を窒息死させた。関係者によると、遺体は寝具にくるまれた状態で押し入れに遺棄されていたという。 54歳の女は男性の元交際相手とされる。男性宅の周辺住民は、54歳の女が度々、男性宅を訪れているのを目撃している。同署などは54歳の女と男性の最近の関係性や男性の自宅に頻繁に通っていた理由、2容疑者が男性を殺害した動機などについて慎重に調べている。