[カラカス 6日 ロイター] – ベネズエラのマドゥロ大統領は6日夜のテレビインタビューで「ベネズエラ右派の過激派勢力」が首都カラカスの米国大使館に爆発物を仕掛ける「偽旗(フォールスフラッグ)作戦」を計画していることを、米政府に伝えて注意を促したと述べた。 偽旗作戦とは、正体を隠して別の勢力が実行したように見せかける行為。 ホワイトハウスと米国務省はコメント要請に即座には応じなかった。 この計画については、ベネズエラ国会のホルヘ・ロドリゲス議長が5日に自身のテレグラム・アカウントで最初に報告し、3つのルートを通じて計画が米国に伝えられたと説明していた。 ロドリゲス氏は、欧州の1つの大使館にも計画について警告したと付け加えた。 ベネズエラは2019年に米国と国交を断絶し、米国の外交官は同年に大使館を退去している。 マドゥロ氏は、政府が計画の首謀者を把握しており、関与者の逮捕を目指していると説明。計画の目的は政府に爆発の責任を押しつけ、紛争を激化させることだと付け加えた。