警察官などを装ってカンボジアからうその電話をかけ、現金計約2000万円をだまし取ったとして、警視庁特別捜査課は7日、詐欺の疑いで、職業不詳見目英明容疑者(46)=東京都西東京市向台町=を逮捕した。 「黙秘します」と話しているという。 同課によると、見目容疑者は知人から仕事があると紹介され、3月にカンボジアに渡航後、特殊詐欺のかけ子をしていたとみられる。5月中旬に大使館に助けを求めたことで発覚した。 その後帰国し、任意聴取に対し「拠点を移動するタイミングで逃げ出してきた。監禁状態だった」などと供述したという。 逮捕容疑は3月28日~4月14日、特殊詐欺グループのメンバーと共謀し、通信事業者社員や警察官に成り済まし、埼玉県の70代女性に「事件に関わっていないか調べる必要があるので、紙幣調査をする。指定する口座に送金して」などとうその電話をかけ、現金計2050万円を振り込ませた疑い。 特別捜査課は、特殊詐欺などの違法行為を繰り返す匿名・流動型犯罪グループ(トクリュウ)の捜査に当たる課として、今月新設された。