男女2人の手足を鎖で縛りアパートに監禁したなどとして、茨城県警下妻署と県警捜査1課は7日、逮捕監禁の疑いで、ベトナム国籍で自称茨城県在住、無職、被告の男(32)=入管難民法違反(不法残留)の罪で起訴=を再逮捕した。同署は認否を明らかにしていない。同署は複数犯の犯行とみて調べている。 逮捕容疑は5月28日午後9時半ごろ、同国籍の20代男性が住む同県八千代町内の居室で、男性と男性の交際相手で同国籍の20代女性の2人に、肩付近を殴るなどの暴行を加えた上、2人を乗用車に押し込んで群馬県太田市のアパートに連れ込み、同30日午後1時40分ごろまでの間、手足を鎖などで縛り脱出不能にさせ逮捕監禁した疑い。 同署によると、男性の勤務先の男性社員(35)が5月28日、「2人が何者かに車で連れて行かれた」と同署管内の交番に相談したことから男の犯行が発覚。同30日午後1時40分ごろ、茨城県警の捜査員が同アパートを監視していた際、2人が窓ガラスを割って出てきた。2人に大きなけがはなかった。 男は同日、アパート付近の民家敷地内に潜伏していたところを捜査員に発見され、入管難民法違反(旅券不携帯)容疑で現行犯逮捕された。2人は男と面識がないと話しているという。