日本サッカー協会(JFA)の技術委員長である影山雅永氏(58)が「15歳未満の未成年者」を対象としたポルノ画像所持の罪で、執行猶予付きの懲役18カ月および罰金5000ユーロ(約85万円)の判決を受けた。7日、ウエストフランス紙の電子版が「フランスの裁判所、日本のサッカー界幹部に対し児童ポルノ所持で有罪判決」との見出しで報道。「日本協会の幹部が、飛行機内で児童ポルノを視聴したとして、パリの空港で逮捕され、フランスで18カ月の執行猶予付き懲役刑を言い渡されたことが、火曜日(7日)にAFP通信が司法関係者から入手した情報で明らかになった」とした。 「この事実は、飛行機の乗務員が、有罪判決を受けたこの人物が、機内で児童ポルノ画像を閲覧しているところを発見し、通報したことで明らかになった」。パリ近郊ボビニー裁判所の検察局は、AFP通信に対し、ル・パリジャン紙の報道を確認する形で明らかにした。 影山氏は、ロワシー・シャルル・ド・ゴール空港で乗り継ぎ中に逮捕された。事件を報じた新聞ル・パリジャンによると、同氏は日本からチリへ向かう途中だった。ボビニー刑事裁判所は月曜日(6日)に15歳未満の未成年者のポルノ画像の輸入、所持、記録、固着について、執行猶予付き懲役18カ月、罰金5000ユーロの判決を下した。 彼の刑罰には「10年間」未成年者に関連する活動を行うことの禁止が伴う。さらに同期間、フランス領土への入国も禁止される。フランスはまた、彼を性犯罪者司法登録簿に登録した。 「58歳の男性は事実を認めた」との小見出しでも、ル・パリジャンを引用。客室乗務員がエールフランスのビジネスクラスで、彼がノートパソコンで画像を見ているところを目撃した。客室乗務員の前で、彼は「芸術的な行為」だと主張して、それらはAIによって生成された写真だと説明した。 月曜日の公判に出席したパリジャン紙の記者は「58歳の男性が法廷で事実を認め、恥ずかしいという気持ちを表明したものの、フランスではそれが禁止されていることを知らなかったと語った」と報じた。 影山氏は木曜日に飛行機を降りたところで逮捕された。拘留後、週末から月曜日にボビニーの刑事裁判所に召喚されるまで警察の留置場に入れられていた。有罪判決を受けた後、釈放された。 このJFA幹部は、代表を含む日本のサッカーチーム強化策の実施、監督の育成、若手教育の責任者。彼自身はJリーグでプレーした元プロサッカー選手であり、複数の監督も務めた。U-20、19、18の代表チームの監督も務めた、と紹介している。(松本愛香通信員)