京都府教育委員会は7日、女子生徒への盗撮やわいせつ行為などで府内の中学校の男性教諭2人、府立高の男性教諭2人の計4人を懲戒免職に、酒を飲んで車を運転をしたとして府南部地域の中学校の男性教諭(25)を停職6カ月の懲戒処分にしたと発表した。いずれも処分は同日付。 懲戒免職になったのは、与謝野町立江陽中の男性教諭(29)、長岡京市立長岡中の男性教諭(39)、府南部地域の府立高の男性教諭2人。 29歳教諭は昨年11月から今年7月まで、未成年の少女と性交し、その様子を撮影したり、裸の画像をSNSで送信するなどして、児童買春・ポルノ禁止法違反(提供、製造)などの疑いで香川県警に逮捕された。39歳教諭は今年9月、勤務していた中学校の教室にカメラを設置し、女子生徒が着替える様子を撮影し、性的姿態撮影処罰法違反(撮影)の疑いで京都府警に逮捕された。府南部地域の府立高の26歳と32歳の教諭は、いずれも部活動の顧問で、女子部員に複数回抱きしめたり、キスしたりするなどした。 停職6カ月の処分を受けた男性教諭(25)は今年8月、出勤前の午前5時半に車を運転中、警察の呼気検査を受け、基準値を超えるアルコールが検出された。前日の午後11時から翌日午前2時ごろまで友人宅で飲酒していたという。 府教委によると、2024年度の教職員の懲戒処分件数は4件だったのに対し、本年度は今月時点で計8件で昨年度の2倍になった。「教育の信頼を大きく揺るがす危機的な状況」として、今後、緊急の校長会議を開催するとしている。