札幌市内の寺に侵入し供え物の菓子などを盗んだとして64歳の女が逮捕されました。 寺の防犯カメラが女の不審な動きを捉えていました。 ■禅聖寺住職・齋藤秀光さん「涙ぐんで、『ごめんなさい。 お腹が空きすぎていたので盗んでしまいました』ということをおっしゃった」 納骨堂に侵入し、供え物に手を伸ばす女。 建造物侵入と窃盗の疑いで逮捕されたのは幕別町の無職・森真由美容疑者64歳です。 ことし8月札幌市厚別区の寺に侵入し、供え物の菓子などを盗んだ疑いが持たれています。 寺の防犯カメラが侵入を検知し、住職のスマートフォンに通知が入ったことで事件が発覚しました。 その後、住職の息子が車に乗って帰ろうとする森容疑者に声をかけたところ、盗みを認め謝ったため、警察には通報せず身分証の提示を求めたといいます。 すると、森容疑者は「コンビニで落とした」と言って、その場を歩いて去りました。 ■禅聖寺住職・齋藤秀光さん「家内がお供え物のお下がりを準備しまして、その女性に渡そうと準備をしていたんですが、その女性は免許証を探しに行く素振りを見せて、お寺を後にしてしまいました」 戻ってきた森容疑者は、住職らに声をかけないまま、車に乗りこみ逃走。住職はやむを得ず警察に通報したということです。 ■禅聖寺住職・齋藤秀光さん「亡くなられた方に対しての想いが込められておりますので、お供え物を盗む行為は慎んでいただきたい」 森容疑者は調べに対し「食べ物が欲しくて盗みました」と容疑を認めています。 他にも道内にある複数の寺の防犯カメラには森容疑者とみられる人の姿が確認されていて、警察は余罪があるとみて調べています。