逮捕の“指示役”、拠点摘発後も行き来か カンボジア拠点特殊詐欺

カンボジアの拠点で日本人29人が特殊詐欺に加担したとして逮捕された事件で、新たに逮捕された指示役とみられる中国籍の夫婦が、拠点の摘発後も日本と東南アジアを行き来していたことがわかりました。 いずれも中国籍の王少凡容疑者(33)と妻のスン・ジアシュエン容疑者(22)は、今年5月、カンボジア・ポイペトの拠点で組織的に日本人29人らと共謀し、愛知県知多市の男性に警察官らをかたって電話をかけ、現金あわせて500万円をだまし取った疑いで9日朝送検されました。 拠点には、少なくとも8人の指示役がいたとみられていますが、王容疑者らは、指示役兼通訳として、日本人29人の詐欺の実績を競わせるなどしていたということです。 また、今年5月に、カンボジア当局が拠点を摘発し29人を拘束した際、王容疑者らも同じ拠点内にいたとみられていますが、その後の警察への取材で王容疑者らが、拠点の摘発後も、日本と東南アジアを複数回行き来していたことが新たに分かりました。 警察は、王容疑者らの認否を明らかにしていませんが2人が、別の拠点での特殊詐欺にも関与している可能性があるとみて組織の実態解明を進めています。

シェアする

  • このエントリーをはてなブックマークに追加

フォローする