携帯電話の契約者情報が記録された「SIMカード」をだまし取ったとして、警視庁国際犯罪対策課は、詐欺の疑いで、いずれもベトナム国籍で会社経営者の、ドー・バン・クオン容疑者(38)=東京都北区=とグエン・バン・ウオック容疑者(40)=埼玉県戸田市=を逮捕した。同課は認否を明らかにしていない。 逮捕容疑は、何者かと共謀し、2~6月、3回にわたって、「不審な客には売りません」などと偽って、通信サービス会社からSIMカード370枚をだまし取ったとしている。 国際犯罪対策課によると、2人は令和2年10月~7年7月の約5年間で、約6万6千枚のSIMカードを不正に購入し、SNSなどで「契約、書面不要」などとうたって主に在日ベトナム人に売却し、6千万円ほど利益を上げていたとみられる。少なくとも70回線が特殊詐欺に悪用され、被害額は約5千万円に上るとみている。